インタビュー

関原 剛さん(協同組合ウッドワーク顧問)

NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部(以下「かみえちご」)は2002年に設立されました。それまでは間伐材の家具を開発したり、間伐材の産地認 証制度を運営するNPO(木と遊ぶ研究所)を立ち上げたりと、植林された森林に関する活動をやってたんですが、森が荒れているとか、川が汚れているとか、 不法投棄が増えているとかいった問題はすべて山村コミュニティの疲弊から来る外縁的なものだということがだんだんわかってきたんです。逆に言えば、コミュ ニティそのものが良くなれば、どうにかなるんです。森を守りたければ、森を守る仕組みを守らなければいけないという考え方に変わったわけです。

ちょうどそのころ、木と遊ぶ研究所で桑取谷(上越市西部の桑取、谷浜、中ノ俣、正善寺の各地区を含んだ中山間地域)の人たちが持っている技能の調査 をやりました。そうしたら、ここには3ケタ以上の技能があって、ひとりの人がいくつもの技能を持っていること、しかし、ある技能を伝達するための限界年齢 を85歳だと仮定すると、調査実施時点から10年後に技能消滅のピークが来ることがわかった。これはヤバいなと思いましたね。その一方で、桑取谷の上流で 計画されていたゴルフ場開発計画が反対運動で中止になり、開発予定地を上越市が買い取って森林公園をつくることになった。市では地元でNPOをつくれば公 園の運営を任せてもいいと言う。ならば座して死を待つよりは何かをやった方がいいということになり、住民を中心に90人くらいの発起人が集まって、「かみ えちご」を設立したんです。


<プロフィール>

関原 剛さん(協同組合ウッドワーク顧問)

NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部専務理事
1961年新潟県糸魚川市生まれ。地元高校卒業後に上京。肉体労働などさまざまな仕事に携わった後、商業デザインや商業施設の開発企画に従事。1996年から上越地域でスギ間伐材の商品開発に携わり、地元建具業者で構成する協同組合ウッドワークの事務局長に就任(現在は顧問)。

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